ローカルAIを使っていると、気づかないうちにSSDの空き容量が減っていきます。LLMのモデル、画像生成用チェックポイント、LoRA、VAE、音声モデル、キャッシュファイルなどが少しずつ増え、どれを消してよいのか分からなくなるためです。
容量不足を避けるには、大容量SSDを用意するだけでなく、モデルファイルを見失わない整理ルールを作ることが大切です。
1. モデル名に用途と状態を入れる
モデルファイルは、配布元の名前のまま保存すると、あとから用途を判断しにくくなります。特に似た名前の派生モデルが増えると、どれが普段使いで、どれが試験用なのか分からなくなります。
ファイル名やフォルダ名には、最低限次の情報を含めると扱いやすくなります。
- 用途: chat, code, image, test など
- サイズや形式: 7B, 14B, Q4, fp16 など
- 状態: main, trial, archive など
- 追加日または確認日
たとえば `chat_7B_Q4_main_202606` のようにしておけば、細かな説明を開かなくても大まかな役割が分かります。完璧な命名規則を目指すより、あとから見て判断できる粒度を優先すると続けやすくなります。
2. 「普段使い」と「試験用」を分ける
モデル整理で混乱しやすい原因の一つは、普段使いのモデルと試験的に落としたモデルが同じ場所に並ぶことです。
おすすめは、保存場所を大きく三つに分けることです。
- `active`: 日常的に使うモデル
- `trial`: 試している途中のモデル
- `archive`: しばらく使っていないが、すぐには消さないモデル
新しいモデルは、最初から `active` に入れないようにします。まず `trial` に置き、数回使って残す価値があると判断したものだけを `active` へ移します。この一手間で、普段使いの環境が散らかりにくくなります。
3. キャッシュと本体を混ぜない
AIツールによっては、初回起動時にモデルや部品を自動ダウンロードし、キャッシュフォルダに保存します。このキャッシュが本体モデルと混ざると、容量整理の判断が難しくなります。
可能であれば、ツールの設定でキャッシュ保存場所を確認し、メモに残しておきます。削除しても再生成されるものなのか、手動で保存した本体なのかを分けて考えるだけで、容量不足時の対応が落ち着きます。
また、バックアップ対象にするのは基本的に「自分で選んで残すモデル」と「設定ファイル」です。再取得できるキャッシュまで毎回バックアップすると、容量と時間を余分に使いやすくなります。
4. 月に一度だけ棚卸しする
モデル整理は、毎日細かく行うより、月に一度の棚卸しにすると続けやすくなります。確認する項目はシンプルです。
- 30日以上使っていない試験用モデルはないか
- 同じ用途で似たモデルが重複していないか
- active に置いたまま使っていないモデルはないか
- 説明メモがなく、用途を思い出せないモデルはないか
用途を思い出せないモデルは、すぐ削除せず `archive` に移して数週間様子を見る方法もあります。ローカルAIのモデルは資産でもありますが、増えすぎると管理コストになります。保存ルールを決めておくことで、SSDの空き容量と作業の見通しを保ちやすくなります。

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